こぼれ話 


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琥珀は燃える
 日本の琥珀の里、岩手県久慈市にある<久慈琥珀博物館>に行ってきました。琥珀は樹木の樹脂が化石となってできあがった宝石であることはよく知られています。映画「ジュラシック・パーク」では琥珀の中に閉じ込められた恐竜の血液を吸った蚊の化石から物語が始まることは驚かされました。博物館で虫入りの琥珀の展示がありましたし、売ってもいました。
 久慈地方で産出している琥珀は、恐竜時代の白亜紀後期のものだそうでもとになった樹木は広葉樹から針葉樹まであるそうです。江戸時代では南部藩の特産品として採掘されて良いものは細工物、またはお香、線香、塗料、医薬品として江戸、京都へ売っていた歴史があり、昭和期でも船舶の錆止め塗料だったり、軍事物資として大量に採掘されたとのことです。
 一番興味深かったのは、燃えることです。博物館には、体験コーナーがあって燃やしてきました。 久慈地方では、<蚊いぶし>―蚊取り線香の代用品―として使ってきたそうです。
久慈生まれの友人によると50歳代の人ならば誰でも昔子供の時、台風の後に川原に行って琥珀拾いをやった経験があるそうです。すぐ燃えるのですが、家の中では襖を閉めて煙をたて蚊除けに、馬小屋でもアブよけに焚いたものだったと言ってました。
 もしかして燃えた煙がナフタリンのように重くて滞留するのと蚊が嫌うなにかがあるのだろうと思いました。


ナフタリンはどこへ行った。最近の防虫剤は?
ナフタリンをホームセンターであまりみかけません。防虫剤は無臭タイプか、パラジクロルベンゼン製がほとんどになっています。匂いが独特で衣服に付いて気になるから人気がなくなってしまったのでしょうか。
パラジクロルベンゼンは昇華が早く非常に臭いので外に吊ったら目立ちます。

無登録農薬
ナフタリンは、モグラの忌避剤として過去には登録農薬でした。しかし、現在は登録が抹消され正式には失効農薬と呼ばれます。防虫剤のモフボールは、農薬でも殺虫剤でもありませんが、農薬取締法では農耕地などで使われるものはすべて農薬と称されます。

昔から使われていたナフタリン
雑誌「現代農業」には、稲のカメムシ、施設野菜のウリハムシ,アザミウマに効き目があるからとナフタリンを吊るした話がよく載ってるように昔から使っていた人はいたようです。
ただ、衣料タンス用ですから1ケ 2gで小さいし、持続性がないので畑や田んぼでそんなには普及しなかったのではと想像します。 展示会でモフボールを見て「ナフタリンを以前使いましたよ!」という方に時々お会いします。

ナフタリンは石炭からつくられる 
石炭からコールタールを製造するときに分留されるナフタレン油から漂白固形化したものが、ナフタレン(ナフタリン)です。用途は、基礎化学品原料として医薬品から農薬、爆薬まで幅広く使われ、大手輸入国の中国ではコンクリートに多く混ぜられているようです。一般的に知られているのは防虫剤で衣料保管や便所の虫除けに世界中で使われています。モフボールは、ナフタリン99.6%以上のそのものです。ちなみに樟脳はクスノキを蒸留したものと合成品があります。

ベンゼンは迷惑
韓国にはカラスはいないそうですが、鳥害は多くあるのは同じです。りんご園ではパラジクロルベンゼンを吊るのが推奨されているそうです。それを見てきた青森の農家が持って帰ってその大きなベンゼンをリンゴ畑に吊るしたら、臭くて臭くてそばの道を歩くのもかなわなかったといいます。効果については、誰も話してくれませんでした。ベンゼンは昇華が早く、非常に臭いので迷惑になります。
   

野生動物
虫、鳥はわかったけどタヌキ、ハクビシン、猿、熊には効くのか?は、よく聞かれる質問です。どなたかやってみてください。イノシシ、鹿は反応します。
コガネムシには効きます。でもダニ、ナメクジには無駄です。